2017-12-28

とっておきのひとときを、いつもの生活にプラスアルファを ちいさな硝子の本の博物館

 今回は、「ちいさな硝子の本の博物館」をご紹介します。館長の村松 栄理さんにお話を伺ってきました。

来館した方に説明をする村松さん

 「ちいさな硝子の本の博物館」は、本所吾妻橋から徒歩5分、墨田区役所から徒歩1分の場所にお店を構えています。ここには、ガラスに関する本や書籍が約850冊所蔵されており、来館者は自由に閲覧することができます。また、職人手作りのガラスの魅力を伝えるため、グラスやアクセサリーなど、色とりどりのガラス製品の販売もしています。それ以外にも、工場の様子を身近に感じてもらうため、工場の作業風景を撮影した写真パネル展示をしています。

ガラスに関する書籍が並んでいます。

色とりどりのガラス製品

工場内での作業風景をパネル展示しています。

 この博物館は、うすはりのビールグラスで有名な株式会社松徳硝子(しょうとくがらす)が運営しており、元々は、製造現場のある錦糸町で「硝子の本の博物館」として開館しましたが、平成10年に一度閉館となりました。しかし、当時所蔵していた約740冊のガラスに関する書籍が誰の目にも触れず、保管されていてはもったいないという想いから、現在の場所に移り、平成24年に「ちいさな硝子の本の博物館」として新規開館しました。
 ここにあるガラスに関連する本は、株式会社松徳硝子の現代表が若いころに留学先などで買い集めた洋書をはじめ、寄贈されたものや、ネットや古本屋で探して購入したものだそうです。ガラスに興味を持ったデザイナーの方や化粧品関連の会社にお勤めの方などが見学に来るほか、小学生から大学生まで、自由研究や論文のために本を探しに来ることもあるそうです。

入口の上まで本棚です。

 様々な本の中からオススメを教えてくれました。「バルブの思ひ出」と「ガラスの思ひ出」の2冊です。これは、戦後間もない1947年に、松徳硝子に入社したガラス職人の方が松徳硝子の歴史やガラスの種類、作り方などについて、大学ノートに手書きで書いたものです。1ページ1ページ丁寧に書かれ、随所に絵も描かれているため、当時の情景やガラスへの熱意が伝わってきます。ここでしか見ることのできない貴重な資料です。

「バルブの思ひ出」と「ガラスの思ひ出」

 ここに来館するお客様の7割から8割の方は、リューターというペン型の機械でグラスなどの表面に絵や文字を彫る「リューター体験」を目的とされているそうです。月平均で200人以上、8月の夏休みなどは家族連れで体験に来られる方も多く、月に300人以上の方が来館するとおっしゃっていました。取材した当日も男子高校生がリューター彫りを体験しに数名で来館していました。今はネットでの予約を受け付けているため、若い方からの予約が増えてきているようです。

リューター体験の様子

完成品!

 「すみだに来た人に、すみだを楽しんでもらう」ことを重視していると村松さん。ものづくり体験・接客、パネル展示を通じ、ものづくりを身近に感じてもらうとともに、“とっておきのひととき”を過ごしてもらい、ものづくりを楽しんでもらう。そして、そこで作ったものを大切な人へプレゼントする、または、実際に自分で使ってみて、ものづくりを想い起こす。このようにガラス製品を通じて、お客様にささやかな幸せや思い出、“いつもの生活にプラスアルファを”感じていただけるような、体験やサービスを提供していきたいとおっしゃっていました。

東日本金属㈱、㈲サトウ化成とコラボしたガラススタンプ
年賀状にも使えます!

村松さん、お忙しいところ、ご対応いただきまして、ありがとうございました。

■小さな博物館 ちいさな硝子の本の博物館
■ちいさな硝子の本の博物館 HP

パルティーレ
アウト オブ キッザニア in すみだ
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墨田区