2017-3-18

ガラス素材の可能性を追求する 硝子企画舎

今回は、墨田の地場産業でもある“ガラス”に関する工房ショップ「硝子企画舎」をご紹介します。

硝子企画舎は、主に電気炉を使ったキルンワークという技法を使ったガラス工房です。代表者の井上さんは、滋賀県近江八幡市にある食料品や薬品、化粧品などのビンを作るガラス工場を営む家に生まれました。ガラス工芸の道へ進む中で様々なガラス技法について学び、どれか一つに特化することなく技術を磨いてきました。

専門学校や研修機関の勤めののち、今から10年前に独立し硝子企画舎を設立、5年前に今の墨田区錦糸町に移ってきました。

様々なガラスのサンプルが並ぶ工房

キルンワークとは電気炉(キルン)を利用したガラス技法のことで、別名ウォームワークとも呼ばれています。キルンで焼成してガラスに熱を加えることで変形・熔着・鋳造することができます。キルンワークは手間がかかり量産には向かない代わりに応用性と自由度が高いため、表現の幅が広く様々な作品を作る事ができるそうです。

電気炉(キルン)

ガラスを型に入れて電気炉で加熱する

硝子企画舎では、建築やインテリアに関わる注文制作から、アーティストやデザイナーとのコラボや新商品の試作などの他、一般のお客さんからの表札やギフトなどのオーダー制作、欠けたガラス製品の修理なども手掛けています。井上さんご自身も作家として作品制作を行うなど、「工場よりも工房・アトリエに近い」とお話しされるとおり、ジャンルを問わず幅広い仕事を行っています。

また、井上さんは、大学の講師も務めており、工房では一般の方向けの教室を開催するなど、技術の普及や後進の育成にも力を入れています。体験教室には2種類のコースがあります。体験コース(1日)は親子連れやカップル、観光客の方が体験されるそうで、お試しコース(2日)は本格的にガラス工芸を始めようと考えている方向けのコースです。

お手軽な体験コースは親子連れやカップルに人気

さらに、工房内にはシェアアトリエのスペースがあり、作家の卵たちが硝子企画舎の仲間として作品制作を行っているそうです。工房に併設されているギャラリー「プリズムプラズ」では、そのような作品の展示販売を行っています。

ギャラリーの様子

 

「つくる」だけでなく、「探す」、「教える」、「紹介する」、と硝子に関する様々な取組を行う硝子企画舎。「ほとんどは初めての仕事で試行錯誤の連続。その中でお客様の希望に応じられたときはとてもうれしい」と井上さんはお話しされていました。

 

工房ショップ 硝子企画舎

硝子企画舎公式ホームページ

 

※今回の取材・記事の作成にあたっては、東京都立橘高校の金子 亜由海さん、澤邊 琴望さんにご協力いただきました。

パルティーレ
アウト オブ キッザニア in すみだ
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